●陰と陽って何?
東洋医学ではこの世に存在するものを全て陰と陽にわけます。
しかし、完全な陰、完全な陽は存在しないと言う考え方も面白いところです。
つまり、ほぼ陽(陰)の性質のものであっても、少しは陰(陽)の性質を持っている、
と言う考え方です。
例えば、男性の体内にも女性ホルモンがある、と言ったところでしょうか。
それでは、具体的な陰陽の分け方について
陰:静、裏、水、養う、寒(冷やす)、女、月、秋・冬、夜、臓(肝、心、脾、肺、腎)
陽:動、表、気・血、動く、熱(温める)、男、太陽、春・夏、昼、腑(胆、小腸、胃、大腸、膀胱)
という様に分けています。
つまり“陰”とは「うるおす、下る、止まる、入る、縮む」
などの性質を持つものであり、
“陽”とは「乾かす、上がる、進む、出る、伸びる」
などの性質を持つものです。
この様に、何事もまずは陰か陽に分けますので、
“病気”も陰(冷えが主体)か陽(熱が主体)かに分けるのです。
また、病気を治す“生薬”や自然の食品も一つ一つが、寒か熱かに分けられます。
人間の生活にも活動と休息、鍛練と養生などの両方が必要なのですね。