■肩こり・首の痛み
現代人はパソコンや携帯電話などを見る時間が多く、
肩や首、背中などのこりや痛みでお悩みの方はたくさんいらっしゃいますよね。
これらの症状を放っておくと、
・眼の疲れ
・頭痛
・不眠(夢が多く眠りが浅い、朝早過ぎる時間に目覚めるなど)
・めまい
・突発性の難聴
・頚椎症・頚腕症候群(治りにくい首から腕にかけての神経痛)
などの症状が起きやすくなります。
硬くなった筋肉が血管や神経を圧迫し、自律神経の働きが悪くなり、
緊張とリラックスの切り替えができなくなるからなんですね。
眠れない、胃腸の調子が悪い、冷えやのぼせがあるなどは、
緊張のスイッチが入りっぱなしになっている方に多いです。
首や肩はいろんな方向の筋肉が関係しており、
しっかりとほぐすためのポイントがあります。
1、首の前から横にかけての筋肉
首の前から横には、斜角筋、胸鎖乳突筋などと呼ばれる筋肉があります。
私たちが普段の生活であまりしない首の動作は、
“横に曲げる”
であるため、首の横の部分は特に固まっています。
この横にある横に曲げるための筋肉をほぐすと、首だけでなく背中や肩甲骨まわりの力が抜けて肩がリラックスします。
肩こり治療の必須ポイントです。
2、胸郭出口(きょうかくでぐち)
あまり聞かれたことがないかと思いますが、この部分はとても大切な部分です。
右の図にあります様に、背骨のすき間から出た神経や心臓から出た太い血管
などが腕に行く途中、鎖骨の下をとおる部分を言います。
また、ここは胸の筋肉
(大胸筋や小胸筋、鎖骨下筋)
が通る部位でもあります。
胸の筋肉のこりは自覚しにくいですが、
中には肩こりと同時にここがこっていると言われる方もおられます。
パソコンや携帯電話の操作以外でも、腕を下げた状態がほとんどです。
普段伸ばされることのない胸の筋肉をほぐして、
神経や血管を解放させると首の回りが一気によくなります。
また、それにより前に巻き込んだ肩が後ろに引けるので
“猫背”の解消にも役立ちます。
3、背骨のねじれ
どなたでも
利き腕や利き足、また利き目
などがありますので、
立っても座っても、
左右どちらかに重心が偏っているものです。
そのため、背骨がねじれたりして歪みます。
これを調整することにより、肩甲骨や首の骨が正常な位置で戻されます。
首から腰まで背骨はつながっていますので、
上半身の筋肉のリラックスは、
背中全体のリラックスになります。
腰痛がある方にも、
首や肩の調整が必要な理由です。