~治療を受けたあとに注意していただくこと~
全身調整(特に鍼灸治療)を受けると、体が休息状態に入りやすくなります。自律神経が休息の状態に切り替わり、痛みや疲労の回復をうながします。
簡単に言いいますと「熟睡」している時に近い状態です。
これは温度や湿度など、外からくるすべて刺激のから「無防備」な状態であり、体がダメージを受けやすい状態と言えます。
そのため、治療後はいくつか注意して頂く事が御座います。
① 体を冷やさないように。
普段熱がりの人でも、汗をかいた後などはそのままにせず、すぐ着替えたり、冬などは風呂上がりに薄着のままでいないこと、仕事場や車の中の冷房に気を付けて、寒がりの方などは、薄手の上着などを持って出かけることなどして下さい。
② 冷たい飲み物や食べ物・辛いものを控えめに。
冷たいものは当然、体を冷やしますが、辛いものを食べても冷えることがあります。たくさん摂り過ぎたり、また体調があまりよくない時には控えましょう。
南国の人たちは辛いものを食べると、発汗作用で体内の熱が発散されて、その後が涼しくなることを経験的に知っているのです。
③ 治療を受けたその日は、お風呂に注意して下さい。
あまり熱いお湯や、ぬるくても長い時間の入浴はひかえて下さい。
④ 過度な運動
神経的にも肉体的にも“ゆるんだ”状態になるので、反射神経などもいつもより働きにくいことがありますので、思わぬ怪我につながるかもしれません。
治療した当日は、ハードなトレーニングやスポーツはひかえて下さい。
また、治療後に身体がだるく、重く感じることがありますが、心配ありません。これは、一時的に血流がよくなった事や、筋肉がゆるむためのもので、治療の効果が出ている証拠です。
翌日までにはそれらの症状が軽くなりますが、疲れがたまっているほどその状態が長くなることがあります。
「鍼をやってもらった後、2~3日はすごく眠くて、その後からすごく体が楽になったよ。」
などと言われる方もおります。
これらの症状が出るのは悪いことではありませんが、
「仕事やスポーツに影響すると困る。」
と言われる方は、次回の治療の際に言って下されば調節いたします。
特にはり灸は、神経を緩め、血流をよくし、リラックスさせる効果がありますので、その効果を高めるためにも、ゆったりとくつろいで下さい。